ゲーミングキーボードの失敗しない選び方について解説します。
ぜひ、ゲーミングキーボードデビューにお役立てください。
「メンブレン」よりも「メカニカル」がおすすめ
ゲーミングキーボードのタイプには、大きく分けて2種類あります。
- メンブレンタイプ
- メカニカルタイプ
長期的なコスパを考えると、安いメンブレンタイプよりも高いメカニカルタイプがおすすめです。
ゲーミングキーボードにおける「静電容量無接点方式」は、ラインナップが少ないため無視しても問題ありません。
メンブレンキーボード
メンブレンタイプは、底に敷かれたシートで入力を検知するキーボードです。
構造が単純なことから、メカニカルタイプよりも値段は安くなります。(¥5000から¥10,000未満)
しかし、構造上の問題から、特定のキーのみを修理・交換できません。
メカニカルタイプよりも耐久性が低いため、長期的に見ると高い買い物です。
メカニカルキーボード
メカニカルタイプは、スイッチ内のバネで入力を検知するキーボードです。
個々のキーが独立していることから、メンブレンよりも値段は高くなります。(¥10,000から¥15,000)
しかし、メンブレンよりも耐久性が高いため、長期的に見ると高い買い物ではありません。
特定のキーのみを修理・交換できる点も、メカニカルタイプの特徴です。
長期的なコスパが高いことから、初めてのゲーミングキーボードには、メカニカルタイプをおすすめします。
メカニカルスイッチ(軸)の選び方
メカニカルキーボードのスイッチ(軸)には、大きく分けて3種類あります。
- クリッキースイッチ(押してる感)
- リニアスイッチ(静音性)
- タクタイルスイッチ(良いとこ取り)
初めてメカニカルスイッチを使うのであれば、バランスの良い「タクタイルスイッチ」がおすすめです。
メカニカルスイッチの感触は、文章では伝えきれません。
メカニカルキーボードを買うときは、必ず実物を触りましょう。
メカニカルキーボードが売っている場所は、家電量販店やPCショップのゲーミングコーナーです。
失敗を避けられるため、キーボードのために多少の交通費を払う価値はあります。
スイッチのメーカーは、どこを選んでも大きな変化はありません。
スイッチの種類を選んだら、あとはキーボードの見た目で選びましょう。
クリッキースイッチ
- Cherry MX Blue
- Gateron Blue
- Razer Green
- Razer Clicky Optical
クリッキースイッチは、押したときの「カチャッ」という音が特徴です。
入力時に強い引っ掛かりがあるため、リニアよりも「押している感」があります。
「カチャッ」という音がうるさいことから、ボイスチャットではあまり歓迎されません。
ボイスチャットを多用する場合は、クリッキースイッチを搭載したキーボードは避けましょう。
リニアスイッチ
- Cherry MX Red
- Cherry MX Silent Red
- Cherry MX Speed Silver
- Gateron Red
- Razer Yellow
- Razer Linear Optical
リニアスイッチは、下げるほど重くなる独特な押し心地が特徴です。
入力時に引っ掛かりがないため、クリッキーよりも滑らかにタイピングできます。
リニアスイッチには、クリッキーのような押したときの音や引っ掛かりがありません。
押したときに音がしないことから、ボイスチャットを多用するゲーマーたちに人気です。
タクタイルスイッチ
- Cherry MX Brown
- Gateron Brown
- Razer Orange
タクタイルスイッチは、クリッキーが持つ「押してる感」とリニアが持つ静音性の良いとこ取りです。
初めてのメカニカルキーボードには、バランスの良いタクタイルスイッチをおすすめします。
タクタイルスイッチで好みの傾向をつかんだら、クリッキーやリニアに移行しましょう。
タクタイルスイッチには、クリッキーのような押したときの音がありません。
押したときに音がしないことから、ボイスチャットを多用するゲーマたちに人気です。
フルサイズのキーボードは避けよう
ゲーミングキーボードのサイズには、大きく分けて3種類あります。
- フルサイズ(100%)
- テンキーレス(85%)
- コンパクト(60%)
ゲーミングキーボードにおいて、フルサイズを買うという選択肢はありません。
フルサイズが選択肢に入らない理由は、以下の2つです。
- ゲームではテンキーを使わない
- マウスを動かすときの邪魔になる
机のスペースを有効活用するという観点でも、フルサイズの購入は避けましょう。
個人的には、テンキーレスの横幅ですら邪魔だと思っています。
机のスペースを最大限に活用するのであれば、コンパクトサイズ(60% or 65%)がおすすめです。
- 60%(矢印キーなし)
- 65%(矢印キーあり)
しかし、コンパクトタイプのラインナップは、テンキーレスに比べると多くありません。
コンパクトタイプに焦点を当てつつ、テンキーレスを視野に入れる選び方をおすすめします。
配列はUS配列がおすすめ
日本で売られているゲーミングキーボードの配列には、2種類あります。
- 日本語配列(JIS配列)
- 英語配列(US配列)
日本人が慣れ親しんでいるキー配列は、前者のJIS配列です。
しかし、JIS配列のキーボードは、タッチタイピングに向いていません。
JIS配列は「BackSpace」と「Enter」の横幅が小さいため、押すときにホームポジションが崩れます。
ゲームには関係ないものの、テキストチャットにおける大きなストレス要素です。
テキストチャットを多用するのであれば、ゲーミングキーボードのキー配列はUS配列をおすすめします。
選び方のポイントを押さえて失敗を避けよう
ゲーミングキーボードの失敗しない選び方について解説しました。
ゲーミングキーボードは、¥10,000を超える高い買い物です。
選び方をポイントを押さえて、失敗を避けましょう。
ゲーミングキーボードを選ぶときは、以下の4つを意識してください。
- 「メンブレン」よりも「メカニカル」
- スイッチは「タクタイル」か「リニア」
- サイズは「コンパクト」か「テンキーレス」
- 「JIS配列」よりも「US配列」